仕組作りがポイント

◆金持ち父さんは仕組み作りが得意・・・

お金を管理すること(マネーマネジメント)の基本は、つき詰めれば次の3つしかありません。
①支出を管理し無駄を抑えること
②可能な限り収入を増やすこと
③資産が自らお金を生み出す仕組みを作り出すこと
How to make your money last a lifetime  人生を通してお金が持続するにはどうするか。

日本でははるか昔のこと、多くを考えなくても平均的サラリーマンになれば、収入が自動的に増えた高度成長やバブルと言われる時代がありました。しかし2016年の日本はどうみても衰退、縮小均衡への道をひた走っているように思われます。こういう時代の流れの下では、思考停止は大敵、上記三つのポイントを自分のこととして戦略的にしっかりとらえ直していくことが肝要と思われます。

◆収入からの支出は自分でコントロールできるもの

可処分所得(税金・社保料控除後の収入)からの支出はすべて自分の意思で決定コントロールできます。支出は生活のレベルを支える部分であり、あまりギシギシに抑えると寂しいことになるでしょう。しかし、内容も吟味しないですすめられるままに加入した更新型定期付き終身保険などは、よく検討して 必要最低限にすると毎月の保険料は半分以下になることも多々あります。また惰性で自家用車を複数台 所有している場合、本当に今後も必要なのか吟味すると、車一台の購入と燃料・保険料・税金の年間維持費が一気に減ることもあります。支出管理は細かいところにエネルギーを使いすぎてくたびれるよりも、大きなところから吟味して決断するという、重要性の原則に従うのが効果的でしょう。もちろん将来の夢と豊かさのための投資はそれぞれの状況に応じて積極的に配分したいものです。

◆収入は容易には増えない、多様化で時代を見すえたリスク分散も

一方、収入は本業からがメインであることは言うまでもありません。しかし本業といえども相手との交渉が必要な場合が多く、そう簡単に給与収入や売上げを増やしたりは困難でしょう。さらに日本経済が不透明感を増す中で、現状維持や将来の安定収入を確保することさえ困難な場面に遭遇することもあるかもしれません。そのため、たとえプチ収入であっても可能な限り多様化しておくことは所得のリスク分散に少なからず貢献するとともに新たな可能性の発掘につながるかもしれません。さらには、次の第三のポイントである資産の活用からの収入を上図の様に戦略的仕組として組み込めると安心感が大幅にアップするでしょう。

◆資産運用への発想転換が新たな可能性を生む

三番目の資産運用の仕組み作りは、私たち日本人が最も苦手とするものです。苦手というより誰も教えてくれなかったというべきでしょう。しかしこれこそが誰でも金持ち父さんになれる入口とも言えます。宵越しの金は持たな いので運用すべき資産はないという人もいるかもしれません。生活レベルを、収入をすべて使い切るところに設定すると、収入を得るために永遠に全力疾走をつづ けることになります。これではラットレースで早晩消耗しきってダウンするでしょう。
収入の多寡にかかわらず、その1割から2割は無かったものとして資産に蓄積することで、有る人は有るなりに、無い人は無いなりに資産を持つことになります。そして次に必要なのが、その資産の運用方法、すなわち資産にお金を生ませる仕組み作りです。その仕 組みは証券投資や貸家などいろいろ想定されますが、結果として②の収入を多様化することで将来の不透明リスクを分散し、安定した収入増を目指します。2016年日本もついにマイナス金利時代に突入、預貯金や日本国債はいくら長期でも殖える金融商品ではなくなりました。NISA制度やアベノミクスの株高政策等で、証券投資も注目されつつありますが、リーマンショックの後遺症に加え、日本財政の不健康度も上昇しており、相当な注意が必要です。証券投資の世界はハイリターン・ハイリスクであり、欲と恐れの感情が冷静な判断をかき乱すのが常と心得るべきでしょう。
そんな中、この数年地方に住む人や地方に実家のある人にとっては、理想的な運用の仕組みがあったのをご存知でしょうか。それは太陽光発電の全量買取制度(FIT)です。個人や地方、国にとってもメリットだらけの太陽光発電ですが、日本では恐らく原発推進との関係でこのところ急速に抑制政策がとられています。
それでも、設備価格低下や回転式パネル採用などで、まだ貸家よりも低リスクで長期安定運用の魅力が見込める場合も多くあります。いずれにしても再生可能エネルギー・シフトが世界の常識であり、いずれ日本の非常識が是正され太陽光発電が再び日本でも脚光を浴びる日が来るものと想定せざるをえません。
それまで情報収集や屋根への設置等で実体験しておくことも将来に向けて大いに有意義かもしれません。太陽光発電に関しては、このサイトの他のメニューに多くの情報がありますのでご参照ください。