水彩画ソフトで描きながら旅する

水彩画ソフトとの出会い
透明絵具と筆と画帳をもってイタリアの海岸でもスケッチしながらのんびり旅ができるといいなあ・・・。決して絵を描くのが上手い訳でもなく、描き慣れているわけでもないけれども、ときどき湧き上がる妄想。

水彩ソフトでの初期練習作

水彩ソフトでの初期練習作

妄想がアクションにつながる場面は、突然に来た。NHKの番組が、最近パソコン用の水彩絵描きソフトがかなり進化しており、パソコンとタッチペン一本で水彩画が描けると教えてくれた。さっそく数千円の水彩8というソフトをPCタイプのタブレットSurfaceに入れて試し描き、充分に楽しめることを確信した。

何より水を運ばなくてよいし、絵具のついたパレットを気にすることもない。充分に充電したタブレットとタッチペンをリュックに入れるだけで準備完了だ。ただし、初期のSurfaceは、タッチペンのペン先と実際に描いた線が1ミリ位ずれるので、ちょっとしたコツをつかむ必要があった。でも最新版ではかなり精度が向上しているらしい。筆は、一般の絵具筆のほか油絵筆、アクリル筆、薄墨筆など自由に選べる。透明絵具的な水彩画にはアクリル筆が良く合う。線を描くときは、ペン、鉛筆、木炭、クレヨン、マーカーなどが選べ、筆と同様に太さも調整できる。更に筆には水の量も調整可能で、画面上のパレットで絵具色の混ぜ合わせができる。要するに限りなくリアルな絵描き作業に近い。
一方で、パソコンソフトならではの隠しテクニックもある。一つは、しばらく後に分かったことだがレイヤー層が活用できること。すなわち、上の練習作に見える鉛筆等の下書き線を描く層とその下書き沿って絵具を着ける層を分けて作成し、仕上げでは下書き層を外して表示印刷ができるというもの。言わば浮世絵の多色摺りの様なイメージだ。

水彩ソフトでの初期練習作2

水彩ソフトでの初期練習作2

そのほか、筆等の動きを数タッチまで元に戻して描き変えたり、直接消しゴムで消して修正もできる。そして意外と有効な操作は、画面を拡大して細部を描き、画面を縮小して元に戻すとかなり細密な精度の絵も描ける。
などなど、これはもう描くしかない・・・
こうして、ほどなく南イタリア、ナポリ周辺の旅に出た。もちろんSurfaceとタッチペンを抱えて・・・・・
さあ、ご一緒にナポリ周辺の旅へ