薪ストーブの灰受けをオーブンにしてアップルパイを焼く

<薪ストーブの灰受けをオーブンに変える>
米国VermontCasting社製 の薪ストーブEverburnを使い始めて10年が経った。この数年ダンパーを閉めると燃えにくくなるので、ダンパーを開けたままさらに下部灰トレーも少し開いて空気を流し込む形で焚いて来た。こうすれば当然よく燃えるのだが薪の消費が多くなる。どう見てみ不自然なので遂に薪ストーブの業者にオーバーホールをお願いした。その結果、メンテナンス不足が原因で二次燃焼室が灰で埋まりほとんど機能しておらず、ストーブ底のグレードというぶ厚い鉄板も高熱で変形していることが分かった。これらの交換と同時に、気密性も高めるための耐熱ガスケットロープもすべて取り換えてもらった。

二次燃焼室の定期的な掃除の重要性を痛感したが、おかげで新しい発見にも出会えた。一つは余りにも基本的な薪ストーブの焚き方、特に灰の取り扱い。今までは毎日焚く前に前日の灰をすべて掻き出すものと信じてきたが、正しくは2センチから3センチ程度の灰は常に残しておくのが正しいのだそうだ。結果的に薪の下の灰受けからふいごの様に空気を入れて炎を煽って燃やすことはあり得ない。昔のいろりの様に灰の上でチロチロと薪を燃やすのが正解。こうすることで薪の消費量が減り、熱い灰が熱を持続させる。薪ストーブ歴18年目にして知ったこの事実。思い込みと教育不足の怖さを思い知った。
もう一つの発見は、底のグレードの上に敷ける5ミリ位の穴のない鉄板が純正で販売されるようになったこと。灰が下に落ちないので、灰受けトレーがオーブンに変わる。灰が厚いとオーブンに伝わる熱が弱く苦戦するのではと思われたがとにかく試してみた。

<薪ストーブの灰受けでアップルパイを焼く>

季節はまさに初冬、今年は夏収穫の「つがる」に続き、秋深くから初冬に収穫の「ふじ」も当たり年だ。これはどうにもアップル・バイを作らないわけにはいかない。
アップル・パイの詳しいレシピはこちらにアップしている。今回は、一口サイズの小さめのもを数多く作って見た。灰の厚さが3センチ程度だと、さずが灰トレーオーブンの熱は低いようで、何回かためしてみたがいずれも90分から2時間位焼かないと綺麗な焦げ目がつかない。さらにパイの裏にもきれいな焦げを付けるために、オーブントレーごとストーブの天板に数分置くとよい。


こうして出来上がりは写真のように綺麗で干からびることもなくおいしいアップル・パイが完成した。炉の中にスタンドを立て燠ができるタイミングを計って焼くピザやパンの様な難しさがまるで無いのが良い。いつでもすぐに焼き始めて途中で自在にトレーを開いて焼け具合を確認できるので失敗がない。焼き芋の様にのんびり、ゆったりパイが焼けるのを待とう・・・