営農型太陽光発電 WakuWaku Solar Farm

東広島第一号のソーラシェアリング

東広島第一号のソーラシェアリング

1.設置者: 重家雅文
2.設置場所: 東広島市高屋町高屋堀
3.発電規模: 38.295kw
4.設置前の地目: 田(農業振興地域対象内)
5.許認可形態: 営農型太陽光発電
(ソーラーシェアリング) 平成25年3月31日農水省通達
に基づく支柱部分の転用許可
6.稼働開始日: 2016/1/17
7.導入動機・きっかけ

2012年7月に世界の主要国に大幅に遅れてやっと導入された日本の再生エネルギーの全量買取制度(FIT)であったが、税抜40円という比較的高い買取価格もあり、一気に市場が活況を呈した。その反響をうけて、充分な制度環境整備が検討される前に、今度は大幅な買取価格引下げが始まった。2015年4月からは27円になる予想のなか、幕張メッセでの農業新時代のソーラーシェアリング回転方式を見学して、もう一回チャレンジする最後のチャンスがあると感じた。営農型太陽光発電は2013年に条件付で認可の通達もあったが、最終的にその条件をクリアしているかどうかは各地域の農業委員会の判断に依っていた。幸い東広島市の前向きな理解もあり、厳しい条件クリアの説得に成功、経産省の認可も2015年1月に取得し設置が可能となった。その後、電力会社の系統連系承諾に半年以上の時間を要したものの、2015年11月着工、2016年1月稼働した。

パネル下でも無事トラクターが使えた

パネル下でも無事トラクターが使えた

 8.実施後の評価・反省点など
2016年2月現在稼働実績1カ月なるも、冬場の太陽高度に対応してパネル角度50度に設定。結果、パネル回転方式の威力を実感している。降雪後の立ち上がりも非常に速い。認可条件のパネル下の耕作は春からであるが、様々な工夫も想起され、また日本各地で少しずつ実績も報告されはじめており、農業と地域再生、さらには沈滞気味の日本の再生エネルギー推進に向けた貢献が草の根的であっても着実にできる可能性を感じている。再生エネルギーに関し、世界の常識に逆行している日本が、いずれまた世界の常識に復帰するまで、ほそぼそでも再生エネルギーの火を、ソーラーシェアリングをとおして持続していきたい。

※その後のソーラーシェアリング下での野菜栽培状況はこちら参照

※その後のソーラーシェアリング下でのトマト水耕栽培状況はこちら参照

 

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