ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の稼働3日目にして、はやくも回転式パネルの凄腕ぶりを実感することとなりました。本日2016年1月19日は全国的に冬型の低気圧が大暴れして東京では私鉄駅から人があぶれてひどいことになっていました。当地でも積雪7センチで日中の最高気温は零度でした。
ソーラー発電設備の状況は、屋根の余剰電力買取型と耕作放棄畑の野立て型そして今回稼働のソーラーシェアリングそれぞれに相応の雪が降り積もりました。回転式のソーラーシェアリングは前日から冬型対応で50度の角度に設定していましたので、午前10時過ぎには大半の雪が滑り落ち、8台のパワコンがそれぞれ既に瞬時2kw以上の発電をしていました。一方、屋根の雪はパネルを全部覆ったまま、さらに野立パネルに至っては雪が3センチ近く積もったまま。当然発電していません。
今回設置の回転式パネルは、いわゆる太陽の自動追尾型ではありません。単管のレバーを前後に動かすことで各パネルの軸が一斉に回転するものです。全333枚のパネルを半分に分けて、ジョイントアームという単管のレバーを操作すると数百枚のパネルが水平から約60度角まで一斉に動く様は結構壮観で感動します。(株)ソーラーカルチャーの松岡さんの技術の成せる技です。
夕方5時過ぎ、今日の発電結果は設備ごとに劇的でした。屋根と野立はほぼゼロ発電。夕方には相当の雪がとけたもののパネルの3割くらいを残雪が覆っていました。では7割分の発電をするかというとそうではありません。直流で連結されたパネル群はその連結途中の最も弱い部分の発電力によって影響されるのです。結果として3割の雪が大半のパネルの発電を止めたことになります。氷化したパネルの雪は恐らく明日も気温が低く溶けにくいので、明日の発電もあまり期待できないでしょう。その結果たるや劇的です。わくわくソーラーファームの売電メータは本日の売電量が140kwhを示していました。それは、38kwの発電能力を持つこの設備が3時間半フル稼働した発電量に相当するものです。
回転式パネルの多少割高な設置コストを気にする合理性はなさそうです。