カテゴリー別アーカイブ: 食べる楽しみ

Earth Journal (アースジャーナル)に写真と記事が掲載されました

サステイナブルな「食」と「エネルギー」を主要テーマとするEarth Journal(アースジャーナル)の2017年10月ソーラーシェアリング特集号に私たち「わくわくソーラーファーム」の記事が2ページにわたって掲載されました。また、目次の背景写真にも採用されています。
全国の書店で経済雑誌系の棚に並んでおりますが、見当たらなければこちらEarth Journalのサイト
からネット購入もできます。

まるごとわかるソーラーシェアリング入門書と銘打ったこの特集号では、ソーラーシェアリングの基本的考え方や全国の実践農場の事例、導入方法の手順、日本のエネルギー政策におけるソーラシェアリングの役割など幅広く理解できる内容となっています。

農水省の通達で第一種優良農地でも設置可能となった2013年度のソーラーシェアリング設置件数は全国でわずか97件でした。その後毎年300件前後増加して2016年度で累計1000件を超えています。
当初は、遮光下で本当に農作物が育つのか多少不安が交錯していましたが、ここにきて様々な農作物が問題なく生育することの栽培実績が多く蓄積されてきています。当「わくわくソーラーファーム」でも、積極に様々な野菜の栽培にチャレンジし、近隣のSC産直コーナーで販売してきました。
その栽培実績に加えてソーラーシェアリングの支柱や梁の様々な活用方法の開発とネット通じた情報開示が評価されたものと思います

この特集号を契機に、ソーラーシェアリング実践者の輪がより大きく広がって、農家と地方と日本が元気になっていくことを願っています。

 

ソーラーシェアリングによる野菜収穫と料理を楽しむ

ソーラーシェアリングの最大の不安材料は、太陽光パネルで遮光した農地で本当に野菜などの農作物が問題なく育つのか、という点だった。少なくとも私にとっては、2016年1月のソーラーシェアリング稼働により野菜栽培を実体験するまでは。それからほぼ2シーズン、ソーラシェアリング直下の33パーセント遮光の畑800平方メートルで様々な野菜を栽培してきた。そして今、約3割遮光仕様のソーラシェアリングの下で農作物が本当に育つかどうかの心配は無用だと確信している。一般的野菜の中で太陽光を比較的多く必要とするトマトやオクラでさえ元気に育ち、収穫量や質ともに以前のそれを上回っている様にさえ感じられる。ソーラーシェアリングは売電収入に加え、農産物栽培の様々な工夫による楽しみや採れたて野菜を美味しく味わう楽しみも増幅している。以下2年目に植え付けた主な野菜の栽培状況とそれらを美味しく食したレポートをお伝えする。

<ブロッコリーと茎ブロッコリー>

春先にブロッコリーがはじめてヒヨドリ被害を受け葉がボロボロになった。しかしこのおかげでパネル下の約800平方メートルにビニールハウスの様に1ミリ目のネットを張り巡らす決断ができた。
結果は上々で、以後鳥獣被害も無縁になり害虫被害も相当に減少。ただ夏場のブロッコリーにはコナガは発生。やはりブロッコリー栽培は冬場を旨とすべきらしい。

<大玉トマトとバジル>

トマトの露地栽培が容易でないのは身にしみているが、それでもあの真っ赤な色の魅惑には勝てず
四苦八苦しながら作り続けている。イタリア系料理の味とクッキングにハマったらそれも楽しみのうちとすべきだろうか。バジルはトマトの栽培でも料理でも圧倒的に相性のよいコンパニオンプランツだ。大玉トマトをバジルと煮込んでトマトソースを大量に作ってみた。冷凍パックで長期保存すると、いつでもイタリアンテイストの料理が手早く作れる。

<ミニトマト>

ミニトマトは大玉トマトに比べればそれほどひどい目に合わずそれなりに作れる。以前栽培していた『甘っこ』は知る人ぞ知る最高の味だったが、皮が薄く雨にめっぽう弱かった。真っ赤に熟れた実が雨のたびに大量に割れてやがて異臭を放ちはじめると悲しくなったものだ。現在は皮が固めで割れにくい『プレミアムルビー』に落ち着いている。ルビーの様な赤い輝きが魅力だ。半分にカットして、バジル、オリーブオイル、塩コショウ、お好みで刻みニンニクをよく混ぜで冷蔵庫で一晩寝かしたケッカソース(レシピはこちら)は、カプレーゼサラダや肉料理の添え物に絶妙に合う。ぜひお試しを・・・
トマトに関しては前年ソーラーシェアリング移行のタイミングで2年間隔での連作を強行して一部連作障害の青枯れが発生した。本来ナス科のトマトは5年から6年の間隔で輪作すべしとの教えが身にしみた。しかしおかげで対処法としての土壌改良で今年から化学肥料を一切使用せず、もみがらとヌカのボカシを作って畑に投入する微生物農法に変える契機となった。結果、今年に限ってみると収穫持続力が大幅に改善、ミニトマトの収穫量も9月中旬時点で過去最高をうかがう水準に回復している。

<ルッコラとイチゴ>

ルッコラの栽培は勝負が早い。4月下旬に種を撒いて、5月下旬には収穫を始めた。ただし、ブロッコリーと同じアブラナ科で夏場に向かってはコナガなどの虫がつきやすい。ルッコラはハーブの一種でレタスなどどサラダにすると風味が増す。イチゴにも初挑戦。SCの産直コーナーでも品薄で人気がある。綺麗にできるとお洒落で絵にもなるので量も増やしながら挑戦したい。

<ホウレン草>

ホウレン草もルッコラ同様、4月種まきで1カ月後には収穫開始だ。最近は安い小松菜に押され気味だが、生産者からすればなぜか高値が持続のホウレン草は魅力的でもある。料理の添え物にも便利だ。

<トウモロコシとサニーレタス>

トウモロコシはイチゴ同様、鳥獣の恰好の餌食となるので、何らかの対策なしには栽培できない。ソーラーシェアリングでは1ミリ目ネットハウスが簡単に実現できたので、今年からトウモロコシにも挑戦した。人工受粉が必要なのと、後半アブラムシなどが発生しやすいようだが、それなりに収穫できた。でも市場価格を考えると一本の木で実一つ収穫はすこし寂しい。イネ科なので輪作作物の一つに加えるのは良いかもしれない。トウモロコシは背が高く足元が空くので、サニーレタスを寄せ植えしてみた。

<オクラ>

オクラは従来からメイン作物の一つとして大量に栽培している。ソーラーシェアリング下ではネットの高さが180センチ程度なので株が横に広がる品種を選択したが、ボカシが効いているのかどんどん背が伸びてネットと突き上げ始めた。ネットの高さは2メートル位あった方がベターかもしれない。一面オクラの海となり元気いっぱいだ。9月下旬から収穫後半戦で徐々にアブラムシが増えたり、小さなイボが出始めたりしやすいがボカシが好影響してくれるといいが・・・

<エダマメ>

エダマメも初挑戦作物だ。半分以上を丹波の黒豆にしたが、これが大失敗だったようだ。一般種のものは4月下旬に種を撒いて7月中旬には収穫販売した。しかし、丹波の黒豆は9月現在も一向に実が入ってこない。でも茎と葉はいたって元気だ。

ソーラーシェアリングの下で本当に野菜は育つか